音の単元5・6時間目

音の単元5・6時間目

まず、それぞれのグループに前回発見したことを全体に発表してもらった。糸電話について話している班が多かった。

 


・3人でも糸電話はできるか調べた。

→振動が分かれてできないと思ったけど声が聞こえてできた。今日は4人でも試したい。

・4人でやってもできた。ちゃんと伸ばしたらできた。ピンと伸ばしたらできた。

・糸は、他のものでもできるのか調べた。

すずらんテープ・針金(クリップを真っ直ぐにしたもの)でやってみた。

 すずらんテープではできた。

 針金でも多分できたけど、距離が短かったから分からん。

・糸をつまんだら聞こえなかった。

 今日は家から持ってきた毛糸で試したい。

・楽器を作ってみた。違う楽器も作ってみたい。

・静かなところでやらないと音は聞こえない。

・糸電話の喋ってない方に消しかすを入れたら、振動で揺れていた。

・軽いものじゃないと空気の振動では動かない。

 


次に、「じゃあ今日はなにを試してみたい?」と聞くと、「うーん。分からん」と、とある子が発言した。他の子も「うんうん」と反応している。これは、ある程度自分のやりたいことがやり切っているからの発言なのか。それとも、確かめたい問いがないのか。そもそもどんな問いをグループで考えているんだっけ?となっているのか。結局、その子は、同じグループの子に引っ張られる形で活動していた。とはいえ、やっぱり体験してきたことだから、言語化がスムーズだし、他のグループのことにもかなり共感的に話を聞いていた子どもが多かった。ここらへんの体験ベースで語れるところが理科って面白いんだと思う。一方で、全体発表の場で、気づいたことや発見は何かなと聞いたので、どういう実験を経ての気づきなのか、深掘りしてお互いの体験を繋ぐことを求めらていて、まさにファシリテーター・コーディネーターとしての力が問われているような気がした。

 


5時間目の終わりごろになると、少し活動に飽きている子が現れ始めた。これ以上の時間をとってもしんどいかなと感じたので、6時間目は、各グループに1台タブレットを配って、やってみて面白かったことや発見したことを発表する準備をしようということにした。写真や動画を撮って、思いも思いに文字を入れたり、矢印を引っ張ったり、起きていることを図に表そうとしていたり、めっちゃくちゃ面白かった。さらに、特に、オクリンク(ミライシードの授業支援ツール)についてなにも言ってないけど、各グループオリジナルな使い方をしていて、基本操作さえ教えておけばそれ以上のことは、必要に応じて子どもは学べるんだなと思った。発表が楽しみ!

ただ、やっぱり途中活動に飽きている子が出てきたことが気になる。それは環境づくりに問題があったのかな。たいがいのグループが糸電話を中心に実験していたから、もう少し視野を広げていくような手立てが必要だった。活動前に、こんなのあるよ?と提案するとか、それこそ音に関する本をいろいろと置いておくと幅が広がったかな。次はもう少しいろいろな「もの」を準備しよう。(空き缶、箱、ペットボトルなどなど)ここらへんはもったいなかったし、それに気付けてよかった。

あと、その日の掃除時間に、ペア学年の5年生に、「今日、図工やったの?」って聞かれたのが面白かった。